理系(理工系)の地位を向上させようという運動
理系の地位を向上させる活動を始めてかれこれ2年ぐらいになります。それまで、友人や仕事関係で知り合った方にはこの活動を積極的に宣伝しています。みなの反応をまとめてみると大体の傾向がつかめてきます。
大きく分けると3つに大別されます。
- いや理系の地位は高いことはあっても低いことはないよ、という意見
- 低いと思うけど敢えて活動するほどじゃないよ、という意見
- もっともだ。もっと積極的に活動していくべきだ、という意見
文系の人の8割ぐらいがこのカテゴリに入る気がします。一般的なものの見方ですが文系から見ると、理系は専門知識を持っているというイメージが強く(実際そうですが)、また、労働時間も少ないため、このような意見になるのでしょうか。また、私が過去に金融機関に勤めていた関係で、その方面−特に外資系金融−の人たちからは実際に地位も給与もかなり高いという考えの人が多かったです。全体の約6割がこの層です。
イメージとしては研究職や技術者のコメントに多い気がします。全体では2〜3割ぐらいでしょうか。特に大手メーカーに勤務している人たちはほとんどがこの層な気がします。また、理系の人は口下手で、それはビジネスマンとしての必須の能力だから仕方無いんじゃないのかという意見も多く聞かれます。
この人たちは全体の1〜2割ぐらいかと思います。理系の地位を向上させる会としては寂しい限りです。この層で特徴的なのは学部生や社会人になりたての人はあまりいないということです。この層にはSI,SE,PGのIT系の職種の方が多かったです。社会に出た後の社会生活での疲弊がそのまま意識となって現れているようです。
私なりの分析ですが、
- メーカー技術者はほとんど転職・転勤がなく、一般社会に対する知見が相対的に低い。ただ残業が少なく、院卒だと給与が意外に高いなど恵まれている部分もあるため、不満がおこりにくい。
- SI/SE/PGは仕事に対する不満から理系の地位が低いという主張に結びついている。上流のコンサルに対してのあいまいな(あえて言えば文系的な)要件定義への不満と長時間労働に対しての賃金の低さの不満があるようです。余談ですが、最近この職種の人の大学の文理比率は1:1ぐらいのようです。
- 製造業の現場の実際を見ていて実感する部分としては若手の技術者の採用が近年途絶えていることやリストラ等もあって付加価値のある仕事をできていない環境にあるのかと思っています。事務的な仕事内容が多くなり、このことが理系特有の価値に対する評価を求めづらい環境になりつつあるのかと感じています。
理系の地位を向上させるべきだという意見は、世の中的にはまだまだ少数意見のようです。ただ、思ったより「理系の地位向上」というスタンスではなくてもやっていることが実際には理系の地位向上に結びついているという方は多く、その点は心強かったです。その方たちの多くが今後の日本を変えていきたいという意思を持っていて、協働して活動は進めていきたいと考えています。
そんな中でも理系(理工系)の地位を向上させるための会は存在します。理工系の地位向上の会さんはそんな仲間のひとつです。このような会が日本中に広まり、活動の輪が広がっていけばよいですね。私もその力になります。(インターネット上で検索すると理系の地位向上を目的に活動している会は「理系.info」以外には「理工系地位向上の会」さんしかないみたいです。理工系の地位向上の会さんのポータルはコチラ
|
<混ぜるな危険! | (全体) |
理科の先生> |
| ≪「律速」は一般用語でなかった!? | (リンク集) |