冥王星は惑星でなくて矮惑星に
久しぶりに一般で天文界のことが話題になった。ご存知のとおり、先日行われた国際天文学連合(IAU)の総会で惑星の定義を決定し、その結果冥王星が惑星でなくなったというニュースだ。
採択された惑星の定義は、
<1>太陽を周回し
<2>自分の重力で固まって球状をしている
<3>その天体が軌道周辺で圧倒的に大きい
とする内容。この条件では、より大きい海王星と軌道が重なっている冥王星は、<3>の条件を満たせず惑星から外れた。
(YOMIURI ONLINE:冥王星は格下げ・惑星は8個より)
この問題に対して教科書や教育の現場では混乱が起きているというのだが、今まで間違っていた(考え方が違った)ことを素直に教えて、今正しい(とされている)ことを早く教えてあげるべきだと思う。科学は万能ではないし、永遠に真実を突き止めることは出来ないのだから。
たとえば、今回の騒動で惑星になり損ねたセレスも実は昔はボーデの法則(後に法則は否定される)にも一致することから惑星と思われていた。ボーデの法則とは「太陽から惑星までの距離は(0.4+0.3×2^N)×(天文単位=地球-太陽間の距離)で表せる(N=-∞, 0, 1, 2, ...)」という法則で、当時N=3に当てはまる惑星が発見されず、世界中の天文学者がN=3の天体を探したという。
同じように、今までの世界がひっくり返った例は多くある。たとえば、ニュートンが作り上げた万有引力の世界がアインシュタインの相対性理論に覆され、さらに今はその相対性理論さえも正しくは無いとされている。今まで、観測技術の発展や新しい考え方の導入が今までの世界観を一変させてきた。実は、惑星の定義が変わることなどたいしたことではないのかもしれない。
惑星定義委員会のビンツェル委員は「今後、画期的な発見があれば惑星の定義は再び変わるだろう。その日は遠くないと思う」と会見で述べたそうだ。まさに、そのとおりだと思う。
本屋で平積みされていることが多かったのでタイトルだけはご存知の方も多いかもしれないが「99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方(竹内薫著・光文社)」の中ではこの問題に触れていた。簡単に言うと、冥王星が惑星であるということは仮説のひとつにすぎないから、これがいつ変わってもおかしくないという話だ。
ついでに、その本に載っていた仮説で面白かったものをひとつ紹介しようと思う。それは、知的設計説という説。宇宙のどこかに知的設計者がいて、その知的設計者がDNAを設計し、生物を作り出したという、まあ普通に考えたらおおよそ信じがたい説ですが、もし、近い将来科学者がフラスコの中で新たな宇宙を作り出すことができれば、その科学者はまさしく知的設計者になるはず。この話、なかなか衝撃的でした。その昔「ミーム―心を操るウイルス(リチャード ブロディ 著)」という利己的な遺伝子の本を読んだときのような衝撃(パラダイムシフト)を受けました。
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