教育の機会と先生の質
3月24日、結構昔なのだが、同じ日に日経と朝日新聞で同じような記事が載っていたので、面白いと思いとっておいた。朝日の夕刊は「遠くても ネットで数学者の授業」、日経の夕刊には「一線の研究者が講義、シャトルない実験再現」という記事。
インターネットやリアルコミュニケーション問わず、理科離れや数学離れに対応するために工夫を凝らせた授業を展開しているという点が共通している記事であった。どちらに取り上げられていた授業の内容も、手法はともあれ、本質・基本に近い部分を「体験して理解させるということ」が共通していた。sin11度を計算するプログラミングや宇宙で毛利さんのした実験の再現等、扱っている現象そのものに対して深い意味は無い。しかし、その命題を解こうとすると、必然的に本質に迫っていく。
こういった授業が多く展開されるのはいい。しかし、特に特区や指定校というくくりで行われる施策は要注意だと思う。なぜなら、そういった、特区・指定校では特に優秀な先生が教えることが多いからだ。それと同じやり方を他の学校で進めればよいと単純に考えるかも知れないが、実際にはそれと同じ授業をするためには同じだけの知識が要る。たとえ手法は真似できたとしても、生徒に本質は伝えられない。結局目的が無いから、本質にたどりつけず、つまらない授業になる。
では、同じレベルの授業を展開するためにはどうしたらよいか。結論を言うと先生の質を上げるしかない。人間の興味の行く先は真実を知りたい、深く知りたいというところ。それが無い勉強は全くつまらない。理系科目だけに限らず、教育問題の先送りは、即ちこれからの日本の力に直結する。国民全体として真剣に考えなければいけない課題だと思う。
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