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先生は物理嫌い?

 個人的な物理の授業の思い出。テーマは法則を見つけようだった。まず実験をする。そして記録をとる。そこから法則を見つけるというやり方の授業。例えば0.25,0.5,1.0,1.5,2.0,2.5mの高さからボールを落とし、地面につくまでの時間を測定する。何度か測定し、その平均をグラフに書く。すると、2次曲線すなわちh=at*tという式が見えてくる。


 これが第一の発見。さて今度は実際の式からaの値を出してみる。大体5ぐらいだとわかる。今度は、違う重さのボールのチームと比べてみる。他のチームも大体5という数字がでる。ここで、先生が君たちが出した式は正しくて、この法則は重さによらないということを教えてくれる。


 実際に昔の人がたどった道を同じようにたどっていく。自分で法則を導き出しているから暗記とは違う。納得!だ。ここから、この話が月での実験に移れば、この式のどこが変わるのかという話になれば、加速度の話になる。物を横に投げれば、放物線。あるいは、落ちたボールが材質や重さによって跳ね返る高さがどう違うのかという話はまさに反発係数の話だ。


 後から思えばこの授業の準備はすごく大変だったと思う。精度が低いと式は出ないし、グラフの軸の取り方を間違えると、式も見えてきづらい。身近なところに実はいろいろな法則があるんだということを教えてくれた先生だった。だから授業も面白かった。


 さて、今回のasahi.comの記事。「物理嫌いの先生、苦手意識を生徒に継承?」というもの。経済産業省の調査によると一般の人に比べて、教員志望者は物理を履修する割合、物理が好きな割合が大幅に低いというもの。その上で、


 こうした結果から、物理が嫌いで教えるのも苦手と思われる先生が小中学生を教えると、物理嫌いの子を「再生産」する可能性があるのでは、とベネッセはみる。現役の先生への調査ではなく仮説ではあるが、「大学の教員養成課程で理科を教えるか、教員採用後の研修で理科教育の力量を高める必要があるのではないか」と提言している。(2006年02月20日11時05分)


 と記事はくくっている。仮説とあるものの気になる。僕はいい先生にあたったので幸せだったかも知れないが、物理を嫌いな先生から教わればあまり物理は好きにはならないだろう。今後はきちんとした検証とこの仮説が正しいのであれば、その対策を打つべきだと思う。


 今度別の記事で書くつもりだが、物理嫌いな先生には「キュリー夫人の理科教室」をお勧めしたい。キュリー夫人が10歳前後の子供に実験をして理科を教えていたノートだ。物理嫌いな大人が読んでも充分面白い。

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最終更新日:1970/01/01
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